日本循環器学会など9学会が、禁煙ガイドライン(指針)を作成しました。個人の趣味や嗜好の問題とみなされがちな「喫煙」を、ニコチン依存症と肺気腫などを引き起こす「病気」と位置づけ、喫煙が治療の対象となりました。肺がんや心臓病など、喫煙との関係がよく知られた病気だけでなく、妊娠など女性の体や、歯の健康への影響も盛り込まれています。 |
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禁煙治療は、薬物治療と行動療法を平行して行います。
薬物療法とは、たばこをやめるのを手助けする禁煙補助薬を用いて、たばこの代わりに一定期間ニコチンを体内に補給し、禁煙した際のイライラなどの禁断症状を和らげます。
一般の薬局で気軽に手に入れられる『ニコチンガム』と、医師の処方が必要な『体に貼るタイプのニコチンパッチ』と最近日本でも使われ始めた『飲むタイプの経口禁煙補助薬』があります。
行動療法とは、「目覚めて一服」「食後に一服」といった生活パターンを変える、たばこが吸いたくなったら、代わりにお茶を飲んだり歯磨きしたりして気を紛らわせる、などの吸わないための対処法です。
薬物治療と行動療法を上手く組み合わせて禁煙の成功へ導きます。
当院は、厚生労働省が定める『禁煙外来の基準』を満たした医療機関です。
これにより保険適応の禁煙治療が可能になり、気軽に禁煙治療を受診していただけるようになりました。
なお、保険適用されるためには
・直ちに禁煙しようと考えていること
・ニコチン依存症のスクリーニングテスト(アンケートのようなもの)が5点以上であること
・禁煙治療を受けることを文書により同意していること
の3つの条件にすべて該当している必要がありますが、詳しくはご来院時にお尋ねください。
※上記の要件を全て満たさなくても、自由診療で禁煙治療を受けられます。
※保険診療で禁煙外来を行える医療機関は厚生労働省の定める施設基準を満たす必要があり、すべての医療機関で保険が適応されるわけではありません。
タバコは吸っている本人だけでなく、ご家族にとっても百害あって一利なしです。「タバコを止めて欲しい!」と吸っているご家族に伝えても、「ベランダなら・・・」「家の外なら・・・」と快諾しない方もいらっしゃいます。 |
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禁煙して欲しいご家族がいらっしゃる場合、「タバコを止めて欲しい!」と言うだけでなく、一緒にチャレンジする気持ちで支えてあげることをお勧めします。
禁煙治療について詳しく知りたい方はお気軽に当院までお問い合わせください。